年末も近づくと忘年会シーズン突入で、連日の飲みすぎや過食のために胃腸は疲れてきます。胃の疲れは胃の問題だけではなく、健康を左右する免疫力の低下を招く要因です。気温が下がる冬に免疫力が下がると、ウイルスにも打ち勝つだけの力が不足をするので、風邪をひいたりインフルエンサにかかりやすくなります。年末年始のお付き合いも大切ですが、まずは自分の体を労わることが肝心であり、フル稼働の胃袋を休めるためにも、植物性たんぱく質に味方になってもらうことです。寒い時期に胃袋に優しいのは豆腐であり、冷ややっこの冷たいままではなく、昆布だしのきいた湯豆腐などは、心もお腹もハッピーにしてくれます。簡単にできあがる湯豆腐ですが、気を付けたいポイントがあります。温度が70度を超えるとたんぱく質は硬くなる性質があるので、お豆腐をお湯で加熱するときには、強火でぐつぐつと長くは煮ないことです。調理に失敗をしたときに、すが立つことがありますが、本来のお豆腐の美味しさを逃がしてしまうため、沸騰をして煮込むことはしません。シンプルに湯豆腐を作るのも良いですが、お皿にのせると寒い冬にはすぐに冷めてしまいます。そこであんかけを活用するのもひとつであり、あんは冷めにくいのもポイントです。あんをかけることで湯豆腐は冷めにくくなりますし、味も付いていて一石二鳥のアイデアであり、美味しいので箸もどんどんづづみます。白だしを使い豆腐を温めてだし汁に程よくとろみをつけるだけで、上品なおいしさのホットなあんかけ湯豆腐を食べることができますが簡単です。アレンジをすることは自由自在ですから、きのこをたっぷり入れて生姜風味にしたり、かつお節や海苔に醤油を加えた和風あんかけにしても楽しめます。ひと工夫をするだけで冬に食べる湯豆腐も、温度を適度に維持できますし、温かいお豆腐料理はお腹も心までポカポカにしてくれるレシピです。おまけに疲労感満載の年末の胃に、優しく寄り添ってくれる素敵なレシピでもあります。
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